モーゼの井戸

2010年10月10日(日)

 お金を払った分たっぷりホテルを堪能ーと思ったが、やはり午前中から出かける事にした。
フロントにキャディーバッグを預かってもらい、モーゼの井戸の場所を聞いたら親切にバスの番号と降りる場所を教えてくれた。
駅に着いてバス停を探してもないので駅で聞くと向こうだと言われ、見るとホームしかない。あれ?もしかして下に降りて外に出るのか?と思って下に降りたら反対側に行く出口があった。
 出口を出てみると、同じ町とは思えない。なにもない道しかないような田舎に出た。
へー同じ町でも全然地違う。なぜ反対側だけ栄えたのだろうか?
果たしてバス停はどこにあるのか?人影も見当たらない。立ってタバコを吸ってた人に聞いてみた。あそこだ・・と言われ先を見る。なんか棒が立っている。それに向かって歩いていると後ろから声がする。振り向くとさっきの人がバスが来たから急げと言っているようだ。急いで棒のところへ。よく見るとバスの番号と行き先が書いてある。バスが止まった。私が乗ると走り出した。ここに行きたいいってガイドブックを出すと、さすがに運転しながらはみれない。当たり前だが。

 バス停で止まって見てもらう。そしたら、この運ちゃん、顔はサングラスかけて短髪のちょっと暴走族風なんだが、しゃべり方が小声でボソボソと。繊細なしゃべり方だ。一生懸命説明してくれてる。ここで降りろと言われ降り、お金は要らなかった。
 バスで5分くらいだろうか?あっという間に着いて、私が降りた後も何か教えてくれてた。はっきりとは良く分からなかったが・・すごく親切な人だ。

 ここは人気のない本当に郊外。緑が多くてジョギングしてる人ばかりだ。自転車に乗ってる人(多分ツーリスト)に聞いてみた。向こうをさす。
 行ってみたら近代的な建物がある。門が開いていたが、これじゃないよね?と思いながら通り過ぎる。そして散歩してる老人に聞いたらさっきの方向を指した。さっきの近代的な建物の周辺には誰もいないし、入って受付みたいな所に行ってみた。そしたら人がいた。聞いたらこの中にあるらしい。
 地図をくれたので、地図に沿って歩いていった。とても歴史的なモーゼの井戸とこの近代的な建物が結びつかない。
半信半疑で歩いていく。広いし敷地内なのであちこち案内表示が出ている。モーゼとも書いてある。どうも間違いないようだ。
案内表示に向かって歩く。何だかそれらしい昔の建物が出てきた。

 垣根があり、その中へ入っていくとおーこれぞモーゼの彫刻だ。ガラス張りの建物の中に入っている。

  

からしか眺められないの?だが人が入ってる様子。ぐるっと回ってみると入り口があった。入ってみると観光客らしきご夫婦が。旦那さんのほうは私が入っていくと軽く会釈してくれた。
 真近で見てみるとすごい繊細に出来ていて美しい。衣服のひだまでが本当にやわらかく感じられてくる。
  

  

 暫くモーゼを堪能し、井戸まで覗いてみる。ここのモーゼは角が生えている事で有名なんだとか。先にいた観光客の人が出て行ったのでその後に続いた。これだけなのかな?他に見所は?その人達も地図を見たり立ち止まったり。迷ってる様子。私は写真とったり辺りをウロウロしながら彼らの様子を観察。
 すると後からツアーらしき人達がどやどややって来た。先ほどの観光客のだんなさんの方が何やらガイドさんに聞いている。

        

そしてこっちへ来てあそこだよ。と言ってくれて指をさした。私はその後をついていった。彼らはドアを開けて入って行ったがすぐにそ〜っと出てきた。
何かやってるらしい。反対のドアから入ることに。そこはまた石の彫像があった。立っている像の下にも彫像が彫られてあったがその下の顔のひょうきんなこと。ずっと見てても飽きない顔だ。 中から声が聞こえてきたので覗くと、何やら講義をしているようだった。

 そこを離れてずっと歩いていき、ぐるっと一回りしてみた。何だか顔色の悪い人たちが多いい。そもそもこの「モーゼの井戸」がある「シャンモル修道院」は今は病院として使われているのだ。白衣を着た看護師らしき人たちもいる。もし軽い鬱の人がここへ入院すればすぐ治るのではないかと思うほど癒される場所だ。

 ディジョンになんらかで寄る事があるときはここはぜひお勧めの場所。サンドウィッチやキッシュなどを持って出かけてここの公園のベンチで食べればさぞかし気持ちが良いだろう。何も持ってこなかったのが残念。

 もう一回「モーゼの井戸」の所で記念撮影。十分堪能したので帰ることに。帰りのバスはよく分からなかったので歩く事にした。
歩いても真っ直ぐな道なので20分くらいで着くいた。もう一度町の中心街まで行ってみる。いつもとは打って変わって誰もいない。町中がしんいと静まりかえっている。日曜日はこうなんだ。お店も閉まってるところが多いい。

 美味しそうなフロマージュ入りのキッシュとラップサンドを購入し、近くのカフェでシェイクを買ってランチタイム。
キッシュがとても美味しい。シェイクも上手い。

 帰りもあのバスで・・・と思ってバス停で待っていたら時間になっても来ない。もしかして日曜日は運休?掲示板を見ると18時代があった。日曜日は本数が減るのだ。そんなに待てないので諦めて電車で帰ることに。ちょうど良い列車があったので乗ろうと思ったら乗り場が分からず行ってしまった・・。後一時間後じゃないとないらしい。しょうがないからチケット買ったら7ユーロだった。高い!!バスだと1,50ユーロなのに。チケット売りの若い女は挨拶もしないし変な町だ。

 でどこで乗るんだろう?と色々な人に聞くが何を言ってるのか分からない。自分達も知らないと言っているようだ。なんで?見るに見るに見かねた乗客が英語説明してくれたが半分分かったような。。また何分か後に戻って来いとの事。もう一人に聞くとどうやら20分前じゃないと電光掲示板に乗り場が出ないらしい。フランスって毎回電車が入ってくるホームが違うって事?職員の人も知らないなんて。4人くらいに聞いてやっと理解した感じだった・・。


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