ベトナムの呼び込み宿

 2010年10月17日(日)

 ホーチミンに到着。何も計画してなかったから飛行機でガイドブックに目を通していたら旅のトラブルでホテルに宿泊してたら夜中に従業員が部屋に入って来たとか、ホテルの部屋に荷物置いておくと開けられそうな形跡があったとか、タクシーに乗って金銭でトラブルになって追いかけられたとか書いてあったので、え?ベトナムってそんなとこ?ホテル決めてないんだが大丈夫か?とりあえず市内に出たい。バスはどこだろう?
 152と書いてるバスらしい。なんとなくホテルが多そうな場所のホテルの住所を見せてここでと言ったら分かったと。大荷物あるから通常の倍の6000ドンだった。もう一人女の子がダウンタウンと言っていた。ダウンタウンと言えばよかったか。とりあえず一緒の所で降ろしてもらった。

  

 バスの運チャンがあそこを真っ直ぐと言っていたのでそのとおりに進んだ。結構道が広い。ハノイみたいに人も車もバイクも一緒じゃないんだ。でも道を渡るのは結構命がけ。歩道はあるがバイクやお店が出てて歩きずらいので車道へ降りる。車道はバイクがひっきりなしに通っている。バイクが呼び込みをする。こんな荷物でどうやってバイクに乗るのだ?

 とりあえずガイドブックに載ってるホテルを探す。みんな住所と地図を見せたら親切に教えてくれる。その後バイクは?と聞かれるが、この荷物じゃ無理だね。そしたらホテルの呼込みがいた。10ドル。安いなあ。決めないと思うがどんな部屋か見るだけでも。荷物下に置きっぱでも荒らされないよね。と思いながらついて上がった。そしたらどんだけ上がるのというくらい階段を上らされた。もう途中であの荷物じゃ絶対ここは無理、無理無理と言って途中で降りた。隣のホテルの人も11ドルで、良いホテル。と言ってきたが却下。だがベトナムはホテルなんていくらでもあるんだねと思った。

 今度呼び込みされたのが16ドルの部屋。朝食がついてると。何階か聞くとリフトがあると言った。それで飛びついた。部屋を見るだけ見てみよう。
いったいベトナムの呼び込み宿でこんな値段を提示してくるからどんなホテルだろうと興味本位の見学のつもりで見に行った。
 そしたら窓はなかったが小綺麗にしていてベッドはダブルでバスタブが広い!!足は十分に伸ばせる広さだ。シャンプー・石鹸・歯ブラシ・バスタオルまで着いている。部屋履きでゴムぞうりもついてる。すごくいい部屋だ。静かだし。こんな値段だからゲストハウス的なのを想像してたられっきとしたホテルだ。インターネット部屋で出来るか聞いたらワイヤレスを引いてると。ここでいいか。即決。公園も向かいにある。

            

   

   
  
交通量は多いいが幸か不幸か部屋は窓がなく真ん中の部屋なので音は聞こえてこない。
 ただ問題が部屋に荷物を置いてて何か抜かれないかな?
とりあえず予定が決まってなかったので旅行会社に電話して明日ツアーに参加できるか聞いてみた。大丈夫そうだが前日までに料金を払わないといけないから事務所に来て欲しいと言われたが、ここがどこなのか検討もついていない。とりあえず部屋の鍵に書いていた住所を言うと近所らしい。ホテルのフロントに鍵を預けてここに行くには?と聞いてみた。そしたらそこを曲がった所だ。近いと言われたので行ってみることに。似たような旅行会社がいくつもある。
 住所を見せるだけで近所の人は教えてくれた。目印のバッファローがあった。その向かいだった。歩いて2、3分だった。オフィスに行くと日本人女性が出迎えてくれた。
「サメコン川ナイトクルーズ」が蛍が見れてココナッツ工場の見学出来るし海鮮ベトナム料理が食べれるしいいカナと思ったのだが、それだと一人参加は倍かかるらしい。クチの地下トンネルもライスペーパー工場をつけると倍になるらしい。現地のお宅にホームステイも興味はあったのだがなんだかボルネオの村を思い出してただ退屈なだけなら嫌だし。

 フランスでは一人で行動してたのでべトナムでは楽なツアーでボーとしながら効率よく観光しようと思ったので「昼間のメコンデルタ日帰りツアー」を申し込んだ。明日8時出発だから7時40分には旅行会社に集合でと言われた。

 お腹が空いたのでその辺で食事をする事に。屋台の肉まんを買って食べた。ハノイでは食べたかったがお腹一杯で食べれなかったから。なかなか具が出てこなかったが美味しかった。次にまだお腹が空いていたので屋台のようなレストランに入った。そこはすごいウエイトレス達だった。店を覗いてると何もいわずメニューをポーンとこっちへ投げる。フォーのメニューだ。30000ドン。約150円なもんか。安い。とりあえずフォーを頼んだ。私の向かいに若い男女が座った。彼らもフォーを頼んだらしく3つフォーが出てきた。あ、意外とシンプルだ。フォーの中に牛肉が浮かんでるだけだった。そしたらライムと唐辛子の皿。もやしの皿・パクチの山盛りの皿が出てきた。

          

 エーこんなに〜と思ってると向かいのお兄さんが食べ方を教えてくれた。ライム絞ってこの中へ。パクチは葉ちぎってスープの中へ。山盛りパクチが来てたから沢山入れようとすると ノーノーーと言われた。どうやら3人前らしい。あ、一緒に盛ったのか。うん、パクチとライム絞って入れると美味しい。やはりベトナムと言えばフォー。こんな愛想のないお店でも美味しい。
 よくみると肉のスープなのにガラ海老が一尾浮いてる。食べようとぱくッと噛んだ瞬間口が火を噴いた。ガライ!!ガラ海老だと思ったのは唐辛子だった。アジアの唐辛子はなぜ一噛みしただけでこんだけ辛いのか!!
涙が出てきて止まらない。前を見ると美味しそうなコーラが・・違う!!カップルのだ。飲み物頼もうとしたが舌が回らない。
スープを飲もうとしたがのどがやけどしたみたいにヒリヒリしてるので熱いスープも飲めない!!カップルのお兄さんがにこにこ笑いながら。「これ飲みなよ。」と言ってペプシをグラスに入れてくれた。
いや、これはあなた達のだから。。とジェスチャーで。涙が出てむせて止まらない。いいからといってくれる。本当はすごくありがたい。遠慮なく頂いた。少し落ち着いた。カップルはにこにこ笑ってる。
これはもう一本サービスしないと。お勘定の時に彼らにペプシもう一本と頼んだらお兄さんがいい、これはオレが払うから と言ってくれた。そんな、払うよと言ってもいいといってくれるので自分の分だけ払って涙を流しながらお礼を言ってホテルに戻った。
 ベトナム人いいじゃん、すごくいい。ベトナム人も悪くはないかも・・今度生まれ変わるとしたら。

 シャワーに入ったらお湯がぬるい。あ、ツマミをまわせばいいのか。
このホテルは意外と快適。もう一泊しようかな。