オーロラ観測へ

 いよいよオーロラ観測へ。せっかくなのでキャタピラ雪上車で山の上に行ってオーロラを見るツアーに申し込み行くことへ。21時15分出発だが、防寒具を借りる都合で21時にアクティビティーセンターの待ち合わせ場所へ来てくれとの事。少し早目の20時には行って写真の試し撮りをすることにした。普通に観測所があってアクティビティーセンターの裏の戸を開けたら真っ暗な観測待機場所がありそこを抜けると外に出れるようになっている。そこはセスナやスノーモービルなどのアクティビティをするようにセスナやスノーモービルが置いてあった。かなり真っ暗でアラスカのオーロラは22時〜2時の間によく見られると聞いていたが、もう何人かは外に出ていた。早いなーと思いながらメーカーの人に聞いた設定で真っ暗闇を撮ってみる。


 ん?これは何だ?緑色の線が映っている。オーロラだ!!肉眼では見えなかったがカメラにはしっかり映っている。思わず隣にいたおじさんに「オーロラですよ!!」と言ってしまった。そしたら、「そう、あの白い線がそう。」と教えてくれた。全く気にしてなかったが、よく見ると白く薄い線が見えている。オーロラは肉眼では見えなくてもカメラを通すと鮮明に見えてくるらしい。その程度の知識でオーロラを見に、しかも撮りにアラスカまでやってくるなんて我ながら恐るべし!!
 観測待機所に入ったら3人ほど人がいたので思わず「オーロラですよ」と言って今撮ったばかりの写真を見せた。「よく撮れてる。」と言われ、2人は外に出て行き、残り一人のおじさんはかなり詳しいご様子。何回かオーロラ見に来てるらしい。なんかはしゃいで言った自分が恥ずかし〜。しかも、このおじさんこの先かなりお世話になります。( ^^) _U~~


 21時30分頃。キャタピラに乗るのにみんな外へ集まっていたら、だんだん濃くなったオーロラが。慌ててみんなカメラで撮ってる。三脚立てる暇なかったから手で構えて撮ったがやはりうまくいかず、まだ出発する気配もないので三脚セットして撮ってみた。

そしてキャタピラにみんな乗り込み、出発!!車内はかなり期待を胸にふくらました人たちが大盛り上がり。面白いお姉さんも居てなぜか道中大爆笑。
 道中、オーロラがだんだん大きくなってくる。キャタピラ車の天井はサンルーフになっているので外が見えるようになっている。ちょうど頭上に来てゆらゆらと揺らめきだした。かなり大きく揺れて何分か続いた。しかし残念なことに天井のガラスはクリーンじゃないからかすんでいる。この移動時間がもったいない!!下にいれば見えたのに〜。と悔しいが、上に行けば待機せずにすぐオーロラ見えるかも。という期待。しかし、だんだん光が弱くなって消えて行ってしまって、えーもう終わりー?
 やっと頂上についてさっそくカメラをセット。向うの方にぼんやりしてるのを撮ったり、さっき下で知り合ったおじさんにカメラの技法を伝授してもらったり。辺り見ると、オーロラが出てないのでみんな待機小屋に行って外には私とおじさん二人だけだった。しばらくして小屋に入り温かい飲み物をもらったりして近くにいた人たちと団らん。ほとんど日本人の団体旅行の人たちだった。
 それはそれで楽しく、色々な他の体験談が聞けたり、自分の体験談を話したり(*^。^*)時間はつぶせるが、まだオーロラは出ない。時間だけが過ぎ、出たり入ったり。

 アメリカのカップヌードルを記念に食べてる途中で誰かがオーロラが出た!!と言ったのでみんな一斉に外へー。上を見ると飛行機雲だった。一同一斉に落胆。また小屋へ。
 残りのカップラーメンを食べ終わってじっとしていられないのでまた外へ出て、空を見上げたりおじさんと話したり。そうこうしているうちに雲が出てきて半ばあきらめモード。私たちの他は出ていない。それでも景色は綺麗なので景色だけでも撮っておこうとパシャパシャ撮って遊んでいた。





 中原さんが出てきて自分たちと反対方向を向いて、「あれ、オーロラじゃない?」というので振り向くと確かにオーロラが出てきていた。3人とも一斉に走り出し、「オーロラが出た!!」と叫ぶと中からみんなぞろぞろ出てきた。

 だんだんオーロラが大きくなり頭上で揺れ始めた。肉眼でもくっきり見える。すごい!!
渦巻いている。初めて見るオーロラに感動!!色も珍しいと言われているピンク色もありかなり鮮やかだ!!しかし、カメラに撮ると緑色。うまくきれいなカラフルな色が撮れない。
自分とオーロラのコラボ撮りも実現!!








しかし、初オーロラにして初写真に収め大満足!!思い切ってアラスカに来たかいがあった。数分頭上で大きく揺れ、そして薄くなり、また出たりを繰り返した。
 これはこの場にいる人達しか味わえない感動。
 一旦オーロラも引っ込んだのでまた温かい飲み物をもらおうと小屋に入ると入り口付近にいたお爺さんが急に倒れて救護活動が始まった。みんな遠巻きに見て手伝おうにも何もすることが出来ず、邪魔にならないように外へ出るしかない。何とも何もできない自分がもどかしい。電話がないので山頂からキャタピラ車が下山して他のスタッフを呼びに行く。こういう時電話がないのは不便である。小屋は救護活動用になり、みんなは他の子やで暖をとることに。そしてそんな事態とは関係なくまたオーロラは光を濃くしていく。写真も撮り始めたが、何となくはしゃげない。オーロラが薄くなったのでまた小屋に入って温かい飲み物をもらおうと列に並ぶが、スタッフが足りずお姉さんがてんてこ舞い。一緒に手伝うが、このくらいだったら手伝えるな。話を聞くと、倒れたお爺さん、大分落ち着いてきて話せるようになったらしい。ほっと一安心。そこのツアーの添乗員さん、後でみんなに謝りまわっていた。
 本来なら2時まで観測して降りるところだが、キャタピラ車が一台足りないのでお客さんを乗せて下山し、また上に上がってお客さんを乗せ、という感じなので私たちが降りたときはもう4時になっていた。まあ、長く観測できたと思えばいっか^^;
 下山は行にもまして揺れが激しく、「行より激しくない?」と言いながら揺れるたびになぜか車内は大爆笑。かなり脳天まで響く揺れ。心臓悪い人には無理そう。
 下に降りて行ったら4時回ってるのに下でもまだ頑張って観測してた人たちがいた。
写真上手いおじさんがすごく綺麗にオーロラが撮れていたのでその写真をメールで送ってくれるように頼んで宿に戻りベッドに入り就寝・・と思いきや興奮して眠れない。。。
 オーロラを生で見てオーロラって生きてるんだなーと実感。色々な形に変化してる。
 観測初日にしてあんな見事なオーロラが見れたので旅の目的が達成でき少し気が楽になった。後一日は気楽にオーロラ観測を楽しもう♪